プロスケートボーディング撮影の現場から

2020年に向けて、一層の盛り上がりを見せるスケートボーディング。スケーターが数多く生まれた2000年頃に高校生だった筆者も、スケボーで疾走していた事が懐かしく思い出されます。残念ながら上手くはありませんでしたが。


あの頃と今、スケートボードの持つ魅力は変わらない一方で、映像という観点からはその撮影方法が大きく変容しました。ローアングル撮影で、疾走感やトリックメイキングをさらにダイナミックに魅せるために、かつてはフィルムカメラ、現在ではデジタル一眼カメラが用いられることが主流です。


今回は、プロスケートボーディング撮影の最前線で活躍する映像クリエイターに焦点を当て、スケートボーディング映像作品「A DAY IN THE PARK」を取り上げながら、DJIの撮影機器の活用方法をご紹介します。


<映像クリエイター>

田中秀典


<出演プロスケートボーダー>

瀬尻稜

松尾裕幸

池慧野巨


<DJI撮影機材>

DJI Phantom 4

DJI Osmo

DJI Ronin-M

本編映像:A DAY IN THE PARK
メイキング映像:A DAY IN THE PARK


映像をご覧いただいた通り、現場ではカメラが常に被写体を追いながら移動し続けます。時に走り、時にスケボーに乗って。

片手では持てない大型カメラであれば動きに支障をきたしますが、DJIの3軸ジンバル・カメラスタビライザーである「Ronin-M」に一眼カメラを搭載することで、ブレを抑えた映像が撮れるだけでなく、3つある撮影モードの一つである「吊り下げモード」により超低空撮影が可能になります。

さらに軽量かつ片手操作で4つの撮影モードに切り替えできるDJI Osmoは、アップライトモードに加え、吊り下げモードやフラッシュライトモードへ迅速に切り替えることで、撮影者にとってはシーンに応じて撮影手法の転換を瞬時にできます。


DJI Osmoは、Wi-Fi接続でカメラ本体を遠隔操作も可能ですので、例えばトリック予定場所の真下にOsmoを置いて撮るといった、アイデア一つでこれまで難しかったアングルやタイミングでも簡単に撮れるようになるため、映像クリエイターにはぜひ様々な撮影に挑戦してもらいたいと思います。

お次はドローン空撮について。目線の高さからローアングルまでを地上撮影をカバーして、そこにドローン空撮映像を加えるとどのような効果が生まれるのか。


俯瞰的な写真や映像は被写体や状況を説明的に捉えるために用いられるとも言われますが、ドローン空撮の場合も同様に、スケーターのトリックメイキングの全景を観せることで、ライダーのテクニックを魅せたり、現場の臨場感を伝えやすくなったりします。


ついでに空撮について別の観点から。空撮のみの風景映像をじっと見続けていると単調であるあまりに飽きてしまったという経験をされた事はありますか?空撮は俯瞰的に捉えられる一方で場面転換のダイナミックさを演出することが難しいものです。地上撮影と空撮のミックスで映像を制作していく手法は、作品を観続けさせるためにも非常に有効であるため、事実ドローン空撮を導入されるクリエイターは増加しています。


でも空撮ドローンの操縦は難しいのではと思われる方へ。DJI Phantomシリーズに代表される、ワンオペレーションで撮影と操縦の両方を行う空撮機を扱う際には、従来まではカメラの知識と飛行技術の両方が求められていました。例えば、被写体を真ん中に捉えつつ、その周りを周回する「ノーズインサークル」という撮影方法は、ドローン空撮の基本でありつつもマニュアル操作でその技術を習得するには時間を要したものでした。

被写体を機体が認識・追尾する機能である「ActiveTrack(アクティブトラック)を使えば、上記のノーズインサークルを簡単に実現できます。


DJIがインテリジェントフライトモードに備わるこうした飛行機能は、機体を飛ばす技能に関わらず撮影者が意図する撮影手法の実現を目指して開発されており、何を撮るかに集中できるというメリットがあります。もちろん、マニュアル操作技術の向上も重要ですので、練習に励んで頂ければ撮れる幅も飛躍的に広がっていきます。


今後、空撮と地上撮影のハイブリット映像作品が数多く作られていく事を期待しています。

DJI JAPAN Official Blog

ドローン世界シェア No.1 DJIの公式ブログアカウントです。ドローンだけでなく、高性能カメラやスタビライザーの開発なども手掛けるメーカー。公式ブログでは、DJI製品で撮られた空撮・地撮コンテンツの紹介から最新ニュース、イベント情報などを配信しています。

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