DJI Inspire 2を撮影に使う4つの方法 - 短編映画「The Circle」メイキング編 (2)

前回DJI Inspire 2で撮影した初の短編映画「The Circle」についてご紹介しました。今回はそのメイキング映像を取り上げていきます。DJIは、「The Circle」の本編のほかに様々なメイキング映像もYouTubeに投稿しており、そのいずれにおいてもInspire 2の映像機器としての豊富な活用方法が示されています。


ドローンによる映像といえば、もちろん空から撮られたものを思い浮かべられるかと思います。しかし、DJI Inspire 2は違います。皆さんがすでに馴染みのある撮影機器のような使い方もできるのです。メイキング映像を観ていただければ、ドローンがシーンや登場人物の配置を映像的に説明するエスタブリッシングショット以外にも活用できる事を証明しています。


「The Circle」では、空撮シーンの撮影に加えて、マグネシウム・アルミニウムの軽量なボディを生かして、地上ではスタビライザー機能が搭載された手持ち型カメラのようにも使われていました。本稿では、DJI Inspire 2を使った驚くべき撮影手法について解説していきます。

1. 手持ち型スタイル

DJI Inspire 2は空撮のために設計された機体ですが、The Circleのワンカットシーンの撮影において空から地上へとシームレスに切り替えるという方法が実践されています。Inspire 2は、クレーン、ドリー、手持ち型スタビライザーの機能を持つ映像機器として使える他に例のないツールであると言えます。


メイキング映像では、3Dプリントで作られたハンドルを備え付けられたInspire 2をキャッチして、そのままスムーズに地上撮影へと切り替えています。この驚くべきシーン専用の特製アクセサリーの販売は今の所予定はなさそうです。オペレーターが、ヘルメットを着用してプロペラが回る機体をキャッチしているのは安全対策上注目すべき点です。

さらに、手持ち型カメラとしての別の使い方として、2名のオペレーターのうち1名がInspire 2を持って歩行または走行し、もう一人がカメラとジンバルを操作するという撮影手法も用いられています。撮影に必要な機材が少なくなればなるほど、購入またはレンタルコストを抑える事ができ、ポストプロダクションでの編集過程においても時間の節約に繋がります。


2. ダイナミックなカーショット

メイキング映像では、Inspire 2が走行中の車両に合わせて飛行し、被写体を適切にフレーム内に収めている様子が見て取れます。Inspire 2のActiveTrackモードを使うことで、複雑な飛行をシンプルにし、長距離の走行シーンであっても自動でフレーミングもしくは飛行、またその両方を行う事ができます。 ActiveTrackには複数の自動追尾モードがあり、様々な方法で被写体や撮影内容に合わせた撮影を可能することで、オペレーターはより創作活動に集中できます。


Inspire 2が私たちに感じさせてくれる大きな可能性について一つ触れておきましょう。従来までのドリーショットと言えば、非常に高価なだけでなく人的な負荷も大きかったものですが、Inspire 2はその撮影手法に革新をもたらしました。

スクリーン上で被写体を選択すれば、機体は被写体を特定するため、パイロットは飛行に専念できます。ドローンオペレーターは、自律飛行中にはいつでも高度やオフセットの変更が可能であるため、飛行コントロールをしながらSpotlight Proモードでフレーミングの自動化させれば、機体はダイナミックな映像を撮影してくれます。


別の特筆すべき点としては、DJI Inspire 2が衝突回避センサーを機体内部に搭載していることで、スペースが限られ複雑な環境でも墜落のリスクを最小限に留めています。


3. インドアでクレーンやドリーショットを実現

メイキングビデオ中には、Inspire 2が滑車を使って操作されているセットアップが映っています。Inspire 2には上方、下方、そして前方に障害物回避センサーがあり、前モデルと比べて屋内飛行性能も大きく向上しています。より安全に、簡単にクレーンショットからドリーショットへの切り替えができ、オペレーターは、出入り口から階段へと進みながら撮るといった、グライドカムのような撮影も行うことができます。

4. 空を飛ぶ雲台

想像してみてください。地上で素晴らしいアクションが繰り広げられている時、空に自動で対象を追従するカメラが浮かんでいたとしたら?DJI Inspire 2のSpotlight Proモードを活用すれば、機体はその場から動かずにジンバルが自動で被写体を追うといった撮影が可能になります。三脚に取り付ける雲台のようにジンバルの可動域や応答性を調整することができ、思い描いたパーフェクットショットを実現します。

 前モデルから継承する、飛行とジンバル操作の分担ができる2オペレーションシステム、Phantom 4やMavic Proにも搭載されている自律飛行機能など、Inspire 2はまさに映画レベルの撮影を実現するオールインワンの機体です。



INSPIRE SHOWCASE SERIES, SPONSORED BY DJI
記事原文:No Film School 掲載「4 Creative Ways to Use Your Inspire 2 On Set」(2016年11月29日)


短編映画「The Circle」メイキング編 


DJI JAPAN Official Blog

ドローン世界シェア No.1 DJIの公式ブログアカウントです。ドローンだけでなく、高性能カメラやスタビライザーの開発なども手掛けるメーカー。公式ブログでは、DJI製品で撮られた空撮・地撮コンテンツの紹介から最新ニュース、イベント情報などを配信しています。

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